文化財保護への取り組み

シルクロードは、古来より東西の文明/文化を伝播する道として、日本や韓国などのアジア各国のみならず地球的規模で、人類社会の発展に極めて重要な役割を果たしました。
現在でも、シルクロードには歴史的に貴重な文化遺産が無数に存在し、中国政府が主導する保護活動のほか、様々な取り組みが展開されています。しかし、現存する文化遺産の数からして、その多くは手付かずのまま風化、あるいは地域開発による崩壊の危機にさらされています。
そのような中、日本サムスンは、日本画家・故 平山郁夫氏がシルクロードの文化遺産を中心として永年に渡り取り組んでこられた「文化財赤十字構想」(人類共通の遺産である文化財を様々な危機から救い、次世代に継承する)とめぐり会いました。
そこで日本サムスンは、平山氏が創設された公益財団法人文化財保護・芸術研究助成財団とともに、「サムスン・シルクロード文化財保護フェローシップ」を2006年から2010年までの5年計画で立ち上げ、
中国政府と連携しながら、シルクロード文化財保護の専門家育成に取り組んできました。
育成事業は全て、皆さまからのご寄付をもとに運営されました。5年間で延べ4万人の皆さまから、約1億1,245万円のご寄付をいただき、102名の文化財保護専門家を育成することができました。
皆さまのご支援とご協力に、心から感謝致します。
調印式のプレスリリース
![]() 2005年6月 調印式(日本) |
![]() 2005年9月 調印式(中国) |
専門家育成の概要
皆さまからのご寄付によるプログラムで学んだ研修生が、専門家として歩み始めています。
| 期間 | 2006年から2010年(5年間) |
|---|---|
| 推進機関 | (日本) 公益財団法人 文化財保護へ医術研究助成財団 独立行政法人 国立文化財機構 東京文化財研究所 |
| (中国) 国家文物局 中国文化遺産研究院 | |
| 教育プログラム | 1.中堅専門家の交流と教育プログラムの開発 次世代を担う若手専門家を育成するにあたり、日中双方の経験のある中堅専門家がはじめに相互理解、技術・知識の交流を行ったうえで、共同で有効な教育プログラムを独自に開発する。 |
| 2.若手専門家教育 シルクロードの文化遺産保護に携わる若手専門家を、中国全土の文物保護担当機関から選抜/召集。中国の遺跡発掘現場で、最先端の保護方法と技術を、講座/実験室研修/実地研修形式により学ぶ。 |
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| -参加指導者数 延べ197名(中国138名、日本57名、韓国2名) -総研修時間 約6,000時間 |
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| 育成人数 | 102名 |
| 分野 | 土遺跡保護、古建築保護、博物館文化財保護 等 |
受講生には、東京文化財研究所/中国文物研究所発行の修了書と、中国・国家文物局発行の研修コース参加証明書が授与されました。2010年12月には、フェローシップ最終報告会が開かれ、中国各地から集まった研修生たちが、学習の成果を発表、お互いの成長をたたえあいました。また、本フェローシップの成果は、3冊の論文集にまとめられ、中国で刊行されました。また、本フェローシップの取り組みが評価され、中国政府より「文化遺産保護栄誉賞」を受賞しました。
研修の様子

(資料提供:中国文化遺産研究院)

(資料提供:東京文化財研究所)





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